夢見る者のぶどう畑
富士見市役所から母へのワクチン接種の案内が届きました。早速ネットで予約して、来月一回目を接種することに。
私の住む戸田市ではすでに叔母が一回目を接種したとのことで、高齢者から徐々にワクチン接種が始まっていることを実感する今日この頃です。我々が打てる日はまだまだ先だと思いますが、家族に高齢者がいる家庭はホッと一息というところです。
さて、ツレの在宅勤務が当たり前になりつつある今日この頃、日本酒をあまり飲まないツレのため、ワインの消費が増えつつあります。
まあ、気候的にも夏酒はまだちと早いので、白ワインやオレンジワインをチョイス。
この2本はオレンジワイン。
「プリモシッチ ピノ・グリージョ」(750ml¥4,290)はガンベロ・ロッソ誌で高い評価を集める、イタリアはコッリオの生産者が造るオレンジワイン。開放型オーク樽で温度管理せず1週間浸漬、主発酵後マロラクティック発酵。ピノ・グリージョのオレンジワインです。オレンジ色というよりアンバーレッド。スミレたラズベリーの香りが広がる、力強い味わい。
「アート・テッラ クルティメンタ」(750ml¥1,870)はポルトガルのカサ・レウヴァスのオレンジワイン。フレッシュな酸をミネラル、クリーンな果実味が感じられる飲みやすいオレンジワイン。オレンジワインとしてはお手頃価格なので、オレンジワイン初めての方におすすめです。
こちらのワインもオレンジワイン。二つとも同じ造り手のワインです。
作り手である「ヴィニョブル・デュ・レヴール」はアルザスの三ツ星生産者マルセル・ダイスの現当主ジャン・ミッシェル・ダイスの長男であるマチュー・ダイスが伯父の畑を継承して誕生したドメーヌです。醸造はマルセル・ダイスの醸造所で行われています。
「ヴィニョブル・デュ・レヴール イマジン」(750ml¥3,850)はステンレスタンクで通常に醸造した白ワイン(リースリング50%、ゲヴュルツトラミネール5%)にアンフォラで3週間マセラシオンしたピノ・グリ30%、ミュスカ15%をブレンドしたオレンジワイン。リースリングやゲヴュルツの風味が強く、香りもアロマティックで爽やかな甘味も感じます。オレンジワインですが、色も薄目でどちらかというとうすめ。
一方「ヴィニョブル・デュ・レヴール アルチザン」(750ml¥4,400)はピノ・グリ50%、ゲヴュルツトラミネール50%でステンレスタンクで醸しを行うオレンジワインです。キュヴェ名の「アルチザン」は「職人」という意味で職人が作る芸術作品に見られるざらざら感やゴツゴツ感という風合いがオレンジワインのテクスチャーを想起させることや、特殊な醸造法が自然の解釈ワイン造りにおいて、職人が重要な役割を果たしていることを表現したとのこと。フローラルな香りがありますが、イマジンと違い残糖0の甘さのない辛口の味わい。複雑さとともにきれいさも感じらせる、オレンジワインの銘品です。
ちなみに「ヴィニョブル・デュ・レヴール」とは夢見る者のぶどう畑、という意味だそうです。色々なことに挑戦するマチュー・ダイスにぴったりな素敵な名前です。