庭のうぐいす
九州では小倉に滞在していたのですが、少し足を延ばして久留米にある「庭のうぐいす」を醸す山口酒造場さんにも行って参りました。
山口酒造場さんの創業は1832年(天保3年)。山口家5代目当主の山口利七さんが酒造りを始めたそうです。現在の当主は11代目の山口哲生さんで1969年生まれ。
「庭のうぐいす」の酒銘の由来は、母屋の庭にうぐいすが毎日のように飛来して、庭の湧き水を飲んだり水遊びをする姿を見た利七さんがきっと清らかな水に違いないと思い、酒造りを決意したことによるそうです。
ここ数年で「庭のうぐいす」の酒質が変ったように感じていましたが、目指す酒質を食中酒にしながらもフレッシュで味が乗っていて甘味のあるものに移行したためのようです。また、あの「ウッドソン」という洗米機を導入したことでキレイな酒質になったことにあるようです。
さて、今回の蔵見学で私が一番びっくりしたのは実はこちらのキルト。
このキルトには「写楽」という名がついております。
このキルトの作者はナント!10代目の奥様の山口玲子さん。11代目のお母様ですね。
山口玲子さんといえば、パッチパークの世界ではとても有名な方。私はパッチワークしないですが、義母がパッチワークを趣味にしている関係で山口玲子さんの作品集を持っており、その作品集の中にこの「写楽」も載っているのでした。や~、不思議な縁を感じます。
蔵に行かなければまったく気がつかないでいるところでした・・・。やはり蔵見学には行かないといけませんね~。
パッチワークというとアメリカンキルトの可愛らしいものを想像しますが、山口玲子さんの作品は酒蔵に嫁いだこともあり、古い着物の布を使った和を感じるものです。
この感性を11代目の山口哲生さんも引き継いで、今の斬新なうぐいすのラベルになっているのかもしれません。
お昼は久留米といえば「とんこつラーメン」!ということで、有名な「大砲」でとんこつラーメンをいただきました。
博多も小倉もラーメンよりはうどん文化で久留米がとんこつラーメンの発祥の地なのだそうですよ。
さて、只今弊店でおすすめの「庭のうぐいす」のお酒は「庭のうぐいす 純米吟醸いなびかり」(1.8l¥3,240)。
夏の限定商品ですが、目指す酒質通り、フレッシュで酸も感じながら優しい甘味があるキレイな味わい。
もう本数残り少なくなっていますが、是非お試し下さいませ
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