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2010/11/08

「下流の宴」を読む

林真理子さんの「下流の宴」を読みました。

内容はかなりヘビー。中流だと思っている48歳の主婦・由美子の息子・翔が中高一貫の高校を中退し、由美子の目からは下流だと思われる世界にはいっていく、というお話です。
覇気のない若者の姿やプライドの高い女子大生の姿、あるいは東京と地方の差など、現代の日本が抱える問題をいろいろ書き込んでおり、途中まで読んでいくのが大変つらい小説です。

このお話に登場するフリーターの翔はまるで覇気や向上心というものがなく、このような若者ばかりになってしまったら、日本はどうなるんだろう、と空恐ろしい気持ちになりました。これでは、モノが売れなくて当然・・・。

ただ、翔が結婚しようとする沖縄の離島出身の珠緒が由美子に馬鹿にされ、一念発起し医者になるべく医大を受験することになるくだりから、お話しは俄然面白くなっていきました。自分の置かれている状況から壁を破っていく珠緒の姿が唯一この小説の中で光明を見出させてくれます。

バブルの頃を描いた「アッコちゃんの時代」も面白く読みましたが、この本で更にその時代を見据えることのできる、林真理子さんという人の資質の高さを改めて感じました。

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